親知らず抜くか抜かないか?

 

  できるだけ歯は抜きたくない・・というのがほとんどの方の希望だろうと思います。江戸時代ぐらいまでは、日本人の顎は大きくて、頑丈で親知らずも正常にはえていました。ところが明治以降、日本人の食生活が欧米型に変化してきて、顎が小さくなってきました。そこにサイズの変わらない親知らずがはえようとして、様々なトラブルをおこすようになってきました。

 

  虫歯・歯周病とくに智歯周囲炎、噛み合わせ異常、など・・ですから、なにかおかしいなと思ったら、歯医者さんにしっかり説明をしてもらって、その上で抜くかどうかを決めればいいと考えています。

経験上、80パーセント以上は抜いたほうがいいケースです

白い歯

 

  若い女性は勿論のこと、白い歯を希望される方が多くこられます。「保険でできませんか?」「何種類かあるのでしょうが、違いがわかりません」「費用の総額は・・・」等など・・・

 

  もちろん保険でも白い歯を入れることのできる歯はあります。

まず、前歯と犬歯は白い歯を入れることができます。ただ、金属の上にプラスチックを被せた歯になります。これは吸水性が高く、歯垢が付きやすく、時間が経つと削れ易い特徴がありますし、透明感がありません。費用は一本9000円ぐらいでしょうか。

  つぎに、犬歯のうしろの2本も場合によりますが、白い歯にすることができます。しかしこれはプラスチックを被せたような歯ですので、とりあえず白ければ・・という場合に限るのかもしれません。費用は一本5000円ぐらいでしょうか。

それより奥の歯は残念ながら保険では白い歯にすることはできません。

 

  保険外だとすべての歯を白くできます。

一般的なのはセラミックの歯だと思いますが、大変優れたものです。吸水性もなく、歯垢は付きにくく、透明感もあって本物の歯よりきれいにできます。

特に大きな力がかかって割れたりしなければ、未来永劫変質することはありません。

ただ高価です。

 

  保険外ですが、その中間のものがあります。ハイブリッドと呼ばれるもので、性質も金額もその中間といったところです。セラミックに比べるとややざらつき感があり、透明感もやや・・といったところですが、保険に比べると格段に違うようです。


いびき歯ぎしり

 最近、若い女の子も歯軋り・いびきで来診される方が増えています。                           

なかなか人には相談しづらいのでしょう。診療の時も気を使って、小声で話しをします。

でも、悩むことはないのです。必ず直ります。

ただ、そのままにしておくと必ず顎関節症や歯周病の原因になります。百害あって一利無しなのです。

歯軋りは、寝ているときに上下の歯をくいしばることによっておこりますが、要は歯があたらないようにすれば防げるのです。

 日頃から笑ったり、唇なめたり、喋ったりするようにしておけば、いくらかはよくなるでしょう。

 それでも治らないなら、歯医者さんで噛み合わせを診てもらって、場合によってはナイトガードというマウスピースをつくってもらえば、その日の夜から歯軋りはおさまります。なんといっても顎関節症や歯周病はこわいですから、早めに治療することをお勧めします。 

 いびきは睡眠時無呼吸症候群という、重大事故につながりかねない大変な病気の一つの症状です。私の患者さんの中にも「先生!気がついたら反対車線を走っていました。はやく治してください・・」といってこられた方がいましたが、もちろんいびきは治りましたが、高血圧だったのが正常血圧に戻り、朝の目覚めも爽快だそうです。

  普通に家庭でできることは、まずダイエット! いびきをかく人は、必ずではありませんが、肥満傾向の方が多いようです。それから横向きに寝ること、いびきは軟口蓋が気道を塞ぐことによっておこりますから、横に寝て、塞ぎにくくすればいくらか穏やかになるでしょう。

 それでも治らないなら、歯医者さんにまず噛み合わせを診てもらって、スリ-プスプリントというマウスピースを作ってもらえば、調整は必要ですが、その日からいびきは無くなります。


 ただ、私の患者さんで、いびきがとてもひどい方がおられましたが、入れ歯をいれたりしてきちんと噛めるようになったら、いびきをかかなくなったそうです。今は前より声がきれいに出るとのことで、カラオケでがんばっています。もちろん点数も・・・?

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